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新理事長挨拶

熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学                片渕 秀隆

 

  この度7年間にわたり理事長として本学会を強力に牽引しその発展にご尽力いただいた向坂彰太郎前理事長が任期途中でご退任されたことに伴い、2018年9月8日、第50学会年度総会において理事長にご指名頂きました。歴代理事長として、初代 安澄権八郎教授(1968年~1983 年)、第2代 滝一郎教授(1984年~1999年)、第3代 森道夫教授(2000年~2011年)、そして第4代 向坂彰太郎教授(2012年~2018年)と、医学の世界に足跡を残された偉大な諸先輩諸氏によって引き継がれた50年に及ぶ長い歴史を振り返ると、身に余るこの大役に身が引き締まる思いです。私のこれまでの研究と臨床は常に形態学を基軸とし、人体の生理と病理の解明に専心し、患者さんの診断と治療に研鑽を重ねて参りました。この経験をもとに、与えられた任期の間、全身全霊をかけて本学会のさらなる発展に尽くす所存です。 私が医師になって2年間の産科婦人科学の研修を終え、入学した病理学の大学院で与えられたテーマは、ヒト胎盤絨毛間質に常在するHofbauer細胞について、マクロファージとしての形態と機能を超微形態学と免疫組織化学の2つの手法を用いて解析することでした。これまでの37年間の研究生活の中で、全国学会での最初の発表は、名古屋市で渡 仲三教授が1985年に開催された第17回日本臨床電子顕微鏡学会総会・学術集会でした。当時の会員数は2千7百名にも上り、電子顕微鏡を研究手法とした沢山の発表で盛況でした。その後、『奨励賞』、『論文賞』をいただき、2016年9月には第48回学術集会を熊本市で担当させていただきました。昨年には『安澄記念賞』の栄誉に浴し、まさに私の医師人生はこの学会の中で育まれたと言っても過言ではありません。
   本学会は「産婦人科電子顕微鏡同好会」を母体として1968年に設立されました。その趣意書には、「今まで基礎医学の進歩発展に寄与した電子顕微鏡は、臨床医学においても欠くことの出 来ない重要な利器となり」と記され、安澄教授は、この学会の発足に際し、「お互いに知見を 交換して、組織的に臨床医学の向上の機会を得るように」との方向性を述べられておられます。本学会の基本理念は、基礎と臨床を両輪とした医学の発展に寄与することです。理事会に設置 されています庶務委員会(小林道也委員長)、財務委員会(原田   大委員長)、編集委員会(千田隆夫委員長)、学術委員会(齋藤  豪委員長)、長期計画委員会(小路武彦委員長)、広報委員会(矢野博久委員長)の6つの委員会が一致団結して、理念に沿った運営を今後も 行って参ります。    医師であり明治・大正期の政治家であった後藤新平が、「金を残して死ぬ者は下、仕事を残して死ぬ者は中、人を残して死ぬ者は上」の言葉を残しています。次世代の本学会を託す若い世代の研究者が自ずと集い育っていくことこそ本学会の方向性であり、これを私の使命として任期を全うする所存です。会員の皆様のご支援、ご協力を頂きますようお願い申しあげます。